• テキストサイズ

【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第14章 失ったもの






【暗部ろ班機密活動最終報告書】


ーーダンゾウ様ーー


御指摘をいただいた通り、暗部ろ班新人の両2名は、やはり「雪ノ里のスパイ」でした。


木ノ葉隠れ里では未開発の「変幻丸」の使用を確認できました。そのために発見は遅れましたが、被害を最小限に食い止めれたと考えています。

ダンゾウ様の指示に反抗し、
捕獲せずに殺害した理由は2通りございます。


1)暗部新人両2名が、俺の祖父母拉致監禁殺害及び、母を犯行に導いた主犯格だと最終的に認めた。


2)この両2名は、あろうことか暗殺に加担し、さらに金銭を受け取っていた。不利な情報を敵国に流そうと企てていた。


大名暗殺現場に到着した際、すでに現場は荒らされた状態でした。ただ、ビンゴブックに載る男が決行する情報を、水面下のやり取りの中で、俺は事前に得ていました。

正確な日程を把握出来ず、最悪な結果となったことは未だに悔やまれます。

しかし、俺は正義の味方じゃない。最後は自分なりのやり方で制裁を加えようと決めていました。

今回暗殺された「木ノ葉隠れ里の大名」が、裏で「雪ノ里の大名」と手を組み、戦争を企てて利益を得ようと目論んでいました。


俺は決して見逃すわけにいかない。家族の人生を奪った大名が、今後ものうのうと生きていくのを、ただ眺めて生きることは出来ません。

自身の両親と祖父母は、雪ノ里の忍と大名のせいで失っています。裏切り者は厳罰に処するべき。それは自分自身が一番よくわかっています。





ーーーーーーーーーーーーーーーー


この文は天井裏に隠しています。
暗部の人間ならば、分かると思う。

カカシ……暗部ろ班隊長だろ?

スパイ班が潜入していたぞ。
次は気をつけろよ。



/ 561ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp