• テキストサイズ

【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第13章 その後


頭をタオルで拭きながら脱衣所を出てリビングにむかった。カカシは机に冷たいお茶を入れてくれている。

「カカシ、ありがとう」

白い陶器のコップ。カカシらしいシンプルなもの。私はごくごくと一気に飲みきった。カカシはやはり疲れてるのか、すでにベッドで腰掛けている。



「花奏、コップさ、また買いに行こうか、割れちゃったしね」


「ああ……うん、そうだね……」

ヤナギとやり合ったとき、割れたクマのコップ。私は落ち込んでいる。ヤナギはカカシを殺さなかった。

ならばなぜ、仲間2人と大名は殺したのか。直接手をかけていなかったかもしれないが、ヤナギはビンゴブックに載ってる男と盗賊と共謀したのだ。それが私には理解出来ないでいる。



「カカシ、寝よっか?」

頭をドライヤーで乾かした後、カカシに言った。返事がない。ベッドの方を見ればカカシはすでに横になって寝ていた。

近づけば、スゥスゥと吐息が聞こえる。やっぱりお疲れだったみたい。

「ふふ、おつかれさま」

私もベッドの中に入って、カカシにも掛け布団をかけた。こちら側を向いている。寝てる姿は幼い気がする。まつ毛が長い。

「おやすみ…カカシ、ありがとうね、助けにきてくれて……」

ぎゅうっと抱きしめて目をつむった。カカシの匂いはやっぱり落ち着く。優しい気持ちだった。




/ 561ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp