第13章 その後

「ダメ……だよ……」

唇を離して、私は手の甲を口もとに置いて、視線を逸らした。カカシにキスをされると流されてしまう。


「どうして？ 目開けるよ……」


私の腕を優しく離したカカシは、顔を少し傾ける。濡れた銀髪から見えたカカシの瞳は真面目でまっすぐだ。


「オレはいま、花奏に触れたくて触れたくて仕方ないよ。 お前はそうじゃないの？」


いつの間にか、カカシと正面に向かい合っている。 ふれる場所が恥ずかしくて目が泳いだ。

「こっち、ちゃんと見なよ、花奏」


そっと私の頬に大きな手のひらが添えられる。私はカカシから目が離せない。綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。


「オレが今ウソをついてないのは、お前が１番分かってるでしょ？ 」


目を細めて優しく笑うカカシ。私は茹でダコみたいに顔が赤い。熱い。カカシの口調は穏やかでいつも通りだ。


「花奏……好きだよ。 オレのそばにいてよ」

ゆっくり近づいてくる唇に、私は目を閉じて受け入れていた。ふわりとカカシの香りが近づいて唇が触れる。

「花奏……」

カカシは、角度を変えて、押しつけるようなキスをする。狭い浴槽の中で、もう逃げる場所はない。されるがままになっていた。

「離さないから、これから絶対……」


腰に触れていたカカシの手のひらが
撫でながら胸の方へ向かう。



「んッ……！ ……カカシ……」



突起に触れてビクンっと反応しちゃう。
私の反応に、カカシは目じりを下げている。

「かわい……もっと反応してよ」

舌を交わす濃厚なキスをしながら、胸を弄ばれている。私の身体は、媚薬の効果はなくなったはずなのに、ビクンビクン跳ねてしまうほど感じていた。