第11章 いってらっしゃい*浦原喜助[BLEACH]
「虹ッスか?」
「はい!それを見るために…私はこの世界にいるんです。」
「アナタ、知ってるんすか?」
「何を?」
「このまま現世にいたら、『虚』ー心のない化け物になってしまうんすよ。」
「!?」
「その顔だと知らなかったみたいッスね…悪いことは言わない。早く魂葬してもらったほうがいい。」
知らされた事実に驚きが隠せない。
…でも。
「どうしても見たいんです…」
最後のわがままだから…
男の人は黙ったまま何か考えて…そして口を開いた。
「ではウチ来ませんか?何かあったとき、その方がいいッス♪」
「!…ありがとうございます!」