第9章 君へ*赤司征十郎[黒バス]
奏へ
こうして手紙を書くのもなんだか照れるね。
でもいつもとは違ってこういうのも良いと思う。
だから今日は手紙で気持ちを伝えるよ。
奏は一年前のことを覚えているかい?
そう。
あの日僕は奏に告白した。
君のあのときの涙。
今でもしっかり覚えているよ。
ボクは君をボクのものに出来てとても幸せだ。
それは今も変わらない。
むしろ会わないほど思いは募っているよ。
今日は君にとっても、ボクにとっても、
大切な日だ。
……これ以上書くのは止しておこう。
あとは直接伝えることにするよ。
赤司征十郎