第8章 ホントノカレ*朝日奈梓[ブラコン]
(そんなこと言われたら押さえられないじゃん…)
そんな気持ちを知ってか知らずか、私の首筋から鎖骨に梓の舌が這う。
「やっ…!」
ピクリと体が反応して思わず声が漏れてしまう。
その声を聞いた梓は動きを止めた。
「あれ?やめて欲しいの?」
ニヤリと妖しい笑みを浮かべる。
(こいつ、わかってるくせに…!)
「や、止めないで…//」
そう答えると満足そうに微笑んで、
「やめなくていいって言っていったのは奏だから。」
それだけ言うと、梓の手が私の服の中に入る。
軽くなでられただけで反応してしまう自分が恥ずかしい。
「これだけでそんなに感じるなんて…やっぱりキミって、」
「それ以上言わないでっ!」