第8章 ホントノカレ*朝日奈梓[ブラコン]
あーなんか、バカらしいっ!
眠気も吹っ飛んだ。
「で、本当はなんなの?何の用?」
眠くなくなったので、話に付き合いますか。
「好きだからじゃ、理由にならない?」
「へっ?」
突然の好きと言う言葉に驚く。
「好きだから…もっと一緒にいたいって思って。最近、話してなかったしね。」
梓もそう思ってたんだ…!
というかいつになく素直。
嬉しくなって、聞きたかったことを聞いてみた。
「どれくらい好き?私のこと。」
「椿の次に。」
「…なんでそこで椿なのよ…」
自分でもわかるくらい暗くなる。
椿命なのは知ってるけどさ…次って言われるのは辛いよ…!一番じゃないの?
「へぇ、もしかしてキミ、椿に嫉妬してるの?」ニヤリ
(…!)
マズい、かも…!