第7章 お前だけ*カミュ[うたプリ]
その後もこういうことが続き、なかなかゆっくり出来ない。
そうこうしているうちに日が傾いてきた。
「今日は悪かったな。」
「なにが~?」
クスクス笑いながらそう聞いてくる。
わかっているのにそう聞いているのだろう。
いつもそうだ。
俺のしたいことばかりしていて、こいつの本心は分からない。
(いつもと同じままでいいのか?)
せっかくの機会だ。いつもと雰囲気を変えてみよう。
恭しく頭を下げた。
「残りの時間をお嬢様に捧げます。お好きなように…」
「それがアイドルとしてのあなただったわね。」
クスクスと笑って、ちょっと考えた様子を見せる。
「…あれ、乗ってみたいな。」
指した方には観覧車があった。