第7章 お前だけ＊カミュ[うたプリ]

「わー！きれいっ！」

まるで子供のようにはしゃいでいる。
もっともこいつは子供のときからこんな感じだが。

「…ねぇ、カミュ。」

落ち着いた口調に戻ったカナは突然、俺の名を呼んだ。

「どうした？」

「日本にはたくさんカミュのファンがいるんだね。」

「…そうだな。」

いきなり何を言い出すんだろう。

「それはとっても嬉しいよ。…でもなんか寂しいな。カミュが遠くに行っちゃうみたいで…」

「…っ！」

初めて聞いたかもしれない。こいつが寂しいと感じているなんて…！





「…お前のものだ。」ボソッ