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短編集  Dear my precious…

第7章 お前だけ*カミュ[うたプリ]



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「ん~!美味しいっ!さすが日本のお菓子ね!」

休暇はもちろん、スイーツ巡り。

カナも甘いものが好きなので、快く乗ってくれた。

「そうだな。見た目でも楽しめるのが特徴だな。」

「そうね、これだけ細かいと食べるのももったいない気がするわ。まあ食べるけど。」

クスクスと笑うカナ。

俺はこいつの笑顔が好きだ。
なんとなく落ち着く。

そうやってゆっくり過ごしたかったが、

(…!)

視線を感じる。おそらく俺のことを疑っている愚民どもだろう。

「カミュ。そろそろ出ましょうか。」

そう言ってそそくさと立ち上がるカナ。

彼女も気がついたのだろう。


こういう気遣いが出来るのがこいつの良いところだ。

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