第6章 『家族』*百夜優一郎[終わりのセラフ]
…その不安は的中してしまった。
「優ちゃん?嘘だよね…?起きてよ…!ねぇ。ねぇってば!」
どれだけ私が叫んでも優ちゃんは目を閉じたまま。
優ちゃんのチームの皆さんも悔しそうに俯いている。
そう。
優ちゃんは先の戦いで意識不明の重体。
…意識を取り戻すかは不明、とのことだ。
「私を、一人にしないって…言ってたじゃん。」
皆さんがいなくなってからも、ずっとずっと側にいた。
あの時、優ちゃんが私の側にいてくれたように…
私も側で支えたかった。
なんて。ただの自己満足かも知れないけどね…