第6章 『家族』*百夜優一郎[終わりのセラフ]
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あれから月日は過ぎ、優ちゃんは鬼呪装備ー吸血鬼に対抗できる武器の最高ランク、黒鬼シリーズを手に入れた。
私も早く戦いたくて、日本帝鬼軍ー吸血鬼に対抗する組織の上官であるグレンさんに頼んだ。
でも「お前はまだ幼いから。」と言われ、取り合ってもらえない。
でも優ちゃんと私は一つしか変わらないんだよ!?
私より幼くても帝鬼軍に入っている人だっているし…
『お前には力が足りない』って言われているようで悔しい。私だって優ちゃんの力になりたいのに…
そんなことを考えながら学校の屋上にいると、不意にドアが開いた。
「優ちゃん…!」
振り返ると彼がそこにいた。
「奏!俺っ、今度の戦いの先発隊として出ることになったんだ!」
嬉しそうな優ちゃんを見て私まで幸せになる。
でもそれと同時に不安を感じて…
私は優ちゃんに抱きついていた。