第4章 特別な場所*黄瀬涼太[黒バス]
「充電~」
やや寝ぼけたまま涼太が抱きついてくる。
「ちょ!?離してよ!」
と口で言っても嬉しい気持ちは消せない。
「とか何とか言って嬉しいんスよね~!」
よ、読まれてる…//
「そ、そんなんじゃないんだから!」
思わず手が動いて…
「グッ…!」
そのまま殴ってしまった。
「あっ。ごめん…痛かった?涼太だから思わず…涼太には色々甘えちゃってるよね…!」
「いや、大丈夫ッス。それよりも 奏っちがデレたところが見れて嬉しいッス!」
「もう一発いく?」
その言葉を聞いて、手をぐっと握る。
「これでもモデルッスから!」
焦ったように首を振る涼太。
これが私達の関係。
私は涼太が好き。
でも告白はしない。
というか出来ない!
幼なじみっていう特別な場所がなくなっちゃったらイヤだもん…