第4章 特別な場所*黄瀬涼太[黒バス]
「ほらっ!起きろっ!」
午前7時。
私は合い鍵でドアを開け、『あいつ』の部屋に進入。
そして、カーテンを開ける。
太陽の光が眩しい。
「んー、眩しいッスよ~!」
「だったら早く起きなさいっ!叔母さんたちがいないから起こしに来てって言ったの涼太じゃない!」
そう言って布団を剥いだ。
そこにはベットの上で丸くなる『あいつ』。黄色い髪が日の光を受けてきらきらと輝く。
ん?『あいつ』って誰かって?(←誰も聞いてない。)
彼の名前は黄瀬涼太。私の幼なじみ。
幼なじみっていっても、中学高校と別だけど。
私が中学からちょっと遠い女子校に通ってるからね。
高校もエスカレーター式で楽に進学した。
涼太は、バカだけどバスケの推薦で海常高校に通っている。
…別に心配なんてしてないからっ!
「んん…まだ眠いッス…」
そう言いながら目をこすっている。
「ほら、仕事遅れるよっ!」
そういえば、涼太ってモデルだった。
たまに忘れちゃうんだよね(笑)
涼太ってかっこいいの…?
涼太以外の男子と関わらないから、基準がわからない。