第26章 Only You*カルナイ[うたプリ]
「私は、4人が好きっ!!」
静まった会場に私の声が響く。
「最低な女でごめんね…だけど選べないの。私が4人に抱いてる感情は全部特別だもん!」
「プッ…アハハハっ!!」
しばらくして嶺ちゃんの笑い声。
つられるように3人も笑い出す。
その声が美しいハーモニーに思えた。
「まさか…ホントにそうなるなんてね。」
「奏らしいじゃねぇか。」
「え、と…?!」
「期待を裏切らないな。」
「さすが奏ちゃんだね!」
状況がわからない私は、ただ呆然とその状況を理解することに頭を働かせる。
そんな様子に気がついたのか、4人がこちらに手を伸ばした。
「とにかくステージ上にどうぞ、お嬢様。」
「……………」
状況を理解した私はなにも言えなかった。
体が熱いのはスポットライトの熱さか、それとも恥ずかしさか。
(何で私が選べないって……!)
私は4人の予想通り…というかそっくりそのまま動いたらしい。
そりゃ面白いわけだ。
「もし君がそう言い出したら。」
藍ちゃんが動く。
「その時はこうするって決めてたんだ…」