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短編集  Dear my precious…

第26章 Only You*カルナイ[うたプリ]



腕を引っ張られ、藍ちゃんの胸の中に飛び込むようになる。


「ボクは君が好きだよ。これが好きって気持ちだって教えてくれたのは君なんだから、責任とってよね。」

「…っ、藍ちゃん…」

抱き締められて、囁かれて、
鼓動は急に音を立てる。





次は横にひかれる。



肩を抱くようにして嶺ちゃんがニコニコ笑っている。

その笑みになんとなく逃げたくなった。


「ボクにとってのマイガールは奏ちゃん1人だけなんだ。初めて会ったときから、きっと…ね☆」

「っ!!嶺ちゃん…」

いつもより低くて艶やかな声
鼓動は加速する。


 



次は後ろ。



蘭ちゃんが私の頭の上に顔を乗せる。


「こんな気持ちが俺の中にあるなんて知らなかった。おまえ以外にこんな感情持てるとは思わねぇ。好きだ、奏。」

「…蘭ちゃん……!」

頭の上から降ってきた真剣な気持ち
ドキドキしないわけがない。



そして最後。

ミューちゃんの熱に包まれ、何も考えられなくなっていく。

「お前には誰にも見せられない素顔が見せられる。これは奏への愛の証拠だ…」

証拠代わりの耳にキス
思考はとっくに停止していた。





今、こんなに身体が熱いのはスポットライトのせいなのか、それとも甘い熱にすっかり溶かされてしまったからなのだろうか。

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