• テキストサイズ

短編集  Dear my precious…

第26章 Only You*カルナイ[うたプリ]


ーーーーーーーーーーーー





私は客席の最前列に座る。






控え室に四人の姿はなく、あったのは招待状と書かれた紙だった。

中にはこの座席の番号のみ。

訳が分からなかったけど、取り敢えずここに来るしかできることが無かった。















パッと突然つくライトに目がくらむ。

光の中には四人の陰。

聞こえてきたのは…






「これってあの曲…?!」

そう。
私が四人に向けて書いたものだ。











私の音に、大好きなみんなの音が乗る。



言葉には出来ないほどの高揚感。


音と音とが重なって、心を揺さぶる『音楽』が出来上がる。


これ以上ない、至高の音楽。

少なくとも今の私にはそう思えた。






音は想いに。










想いは涙に。











そうして流れた涙は私の頬をぬらす。







曲が終わり、四人の瞳が私を捉えた。

その瞳に鼓動はどんどん速まるのを感じた。




「私は……っ!!」



/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp