• テキストサイズ

短編集  Dear my precious…

第26章 Only You*カルナイ[うたプリ]


ーーーーーーーーーーー

奏side

弾き終わってからの記憶が所々抜けている。




ライブという独特な場所。
スピーカーからの強いサウンド。
お客さんとの一体感。

直接感じたことのない音の波。


その中に私という存在がいたこと。


ぼんやりとした実感だった。
ただただ放心状態だった。











四人の顔が浮かぶ。

こんな感情をくれた彼ら。










足は自然と駆けだしていた。









無性に会いたい。

会いたいよ…!








曲がり角で人を避ける。
スピードは落とさない。





足に絡まるタイトスカートが鬱陶しかった。

早く会いたい。









浮気性な女でいい。

他の人にそれは恋愛じゃないって言われてもいい。

愛が歪んでるって思われてもいい。







これが私の出した結論。












私が四人を平等に愛していることは紛れもない事実なんだから。

大好きって気持ち抑えられそうにない。





私は4人が好き。






全速力で駆け抜けた私は、控え室のドアを思い切り開けた。













「えっ…?」


/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp