第26章 Only You*カルナイ[うたプリ]
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嶺二side
次々と曲を披露していき、ラストに迫っている。新曲の発表に会場が沸き立つ。
奏ちゃんは先にステージ上でスタンバイしているのが見えた。
まずはぼくから。
明るさを保ったままステージに駆け出した。
奏ちゃんのピアノに合わせ、一音一音に気持ちを込める。
ああ、この時間がずっと続いてほしいな…なんて思ってしまう。
それくらい幸せだった。
『君のことが大嫌い!なんて嘘さえつけないくらい君に夢中さ。』
ごめんね、マイガール。
これは奏ちゃんに向けての言葉なんだ。
ちらりと奏ちゃんを見ると、可愛らしい笑顔を浮かべ、ピアノに指を走らせていた。
君もこの時間が楽しい?
ぼくと同じ気持ちなのかな?
ぼくの気持ち、この歌に乗せて君に届きますように…