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短編集  Dear my precious…

第25章 初めてはいつも貴方で*赤葦京治[ハイキュー]


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電車に揺られて、梟谷へ。

校門そばの警備室で名前を書いて、ついでにバレー部の活動する体育館の場所を聞く。

(…ここが赤葦くんの通う学校。)

広いなぁ、うちの学校の何倍だろう?
なんて考えながらキョロキョロしていると、他の人の視線を感じた。
それもそのはず、他校の制服を来た人がおかしな行動をとっていたら誰だって気になるだろう。

そんな視線は気にしないことにして歩くと、目的の体育館が見えた。
バレーボールの音が聞こえ、窓から覗く。
…残念なことに赤葦くんは見えないけど。

「貴方、そこでなにしてるの?」

「わっ…!」

後ろから声をかけられ、「ふ、不審者じゃありません!」なんて言ってしまった。
逆に怪しいだろ、これ。

「あの…赤葦くんいますか?」

「え、赤葦?!じゃ、貴方が…ほんとだったんだ…!」

訳が分からず戸惑っていると、女性はくすくすと笑いながら「ごめんね」と言って、状況を説明してくれた。

この女性はバレーボール部のマネージャーさん。
今日は練習は無い日なのだが、木兎さんが異様なやる気を見せ、自主練をやることに。
それに対して赤葦くんは彼女(=私)と約束があるから…と言って断ろうとしたのだが、木兎さんたちは信じてくれないらしい。

(だから梟谷に来てなんて…)

不思議に思っていたことが解決した。

木兎さんには少し感謝する。
だって普段は見られない赤葦くんの練習姿が見られるのだから。


「それじゃ、行こっか。」

マネージャーさんに案内され、私は体育館の中に足を踏み入れた。
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