第3章 『スキ』の気持ち*美風藍[うたプリ]
「知ってるもなにも、大好きですっ!」
美風藍。あまり顔出ししていないミステリアスなシャイニング事務所のアイドル。その歌は天使のようで…私の心は奪われた。
「それは良かった。…ねえ奏。藍の教育係になってくれないか?」
「えっ、と?どういうことですか?」
叔父さん、藍って呼んでるの?教育係って?…藍くんとどういう関係!?
「藍に感情を教えてほしいんだ。」
カンジョウヲオシエル…?
思考が追いつかない。
「ああ、そっか。わからないよね…じゃこれ見て。」
叔父さんに案内されて奥の部屋に行くと、そこには…
そこには…!
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
コードに繋がれた藍くんがいた。
嘘…まさか、ロボット!?
「藍はシャイニーさんに頼まれて作ったソングロボなんだよ。」
私の心を読んだかのような的確な言葉。
ろ、ろろろ、ロボ、ロボット!?
その事実はただただ私を驚かせた。
「博士。誰、そのうるさいの…?」