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短編集  Dear my precious…

第3章 『スキ』の気持ち*美風藍[うたプリ]


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あれから一年が過ぎた。

最初はイメージと違って生意気だとか思ってたけど、もう慣れた。そりゃあ一年もあれば慣れますよね~。
藍くんの性格も、ロボットってことも。
でも最近はロボットってこと忘れてしまうくらいきらきらと輝いている気がする。…私が感情を教えているお陰かな?

「藍くん。差し入れですよ~!」

藍くんの好きなシュークリームを買って、彼の元に向かう。

「奏。」

「作曲中?お疲れ様~。休憩しましょう!」

彼のパソコンには私など到底わからないようなものが映し出されている。…頭痛くなりそう。
 
「休憩なんて必要ないけど…」

「休憩だって大切です!…まだ『疲れた』って感情はないみたいですね…」

ロボットだから当然ちゃ当然だけど…
いろんな感情をもってほしい…!
私がもっと上手く教えられたらな…

「わかった。キミの言うとおり休むよ。…だからそんな顔しないで。キミが寂しそうだと、なんだかボクも寂しい気がする…」

えっ、寂しいって!?…ちょっと嬉しい!

感情を見せる藍くん、貴重だ…!
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