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短編集  Dear my precious…

第23章 夏祭り*黒尾鉄朗[ハイキュー]



それからたこ焼き、かき氷、チョコバナナ、金魚すくい、輪投げ、射的……色々なところを見て回った。



「ねぇ、クロ!………あれ?」


キョロキョロとあたりを見渡すがいない。
あんなトサカ、すぐにわかりそうなのに…

…え、これ迷子?

また私、やっちゃった?!


全く持って自慢ではないが、私の迷子の回数は異様だ。
今回みたいに自分で気づかぬうちに迷子になってしまうことはしょっちゅうだ。
ちなみに、ケンと一緒に迷子になることが一番多いのだが。


(また、呆れられそうだな…)

見通せる未来に、ふぅっと息をはく。

(全然クロと釣り合わないな…)

そう思うと悲しくなってきた。





迷子になったときは広くて人がそんなに多くない場所で待つ。

私とケンが散々言われてきたことだ。


無意識に神社の石段に座っていた自分自身に呆れた。

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