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短編集  Dear my precious…

第15章 Moon Light*美風藍[うたプリ]



夢だというのを良いことに藍君に飛びつく。

「わっ。…今日の奏は積極的だね。」

突然のことにも関わらず抱き留めてくれる。

「…だって、寂しかったんだもん…!」

腕を回してギューと抱きしめる。

夢の中の私はそれこそ現実では有り得ないくらい藍君に甘えていた。

藍君はゆっくりと私の頭をなでる。

しばらく言葉は無かったけれど、心がつながっているようで、凄く心地よかった。






「…ねぇ。」

「…ん?」

「…キミはまだボクのこと好き?」

「もちろん!」

即答する。好きじゃなくなるなんて起こるわけ無い。

「あの言葉は本当だよ?」

そう付け足す。

「…そっか。」

その言葉を聞いた藍君は嬉しそうに微笑んだ。

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