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短編集  Dear my precious…

第15章 Moon Light*美風藍[うたプリ]



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(…来ちゃった……。)

藍君とよく訪れた海。

冬だからか、それとも人がいないからだろうか、ひどく寒く感じた。

でも私にとってはその寒さが心地よい。

サクリサクリ…

一歩一歩、砂浜に私の跡を付けていく。

やがて立ち止まり、腰を下ろした。

…砂浜には私の足跡だけ。


(…はぁ。)

海を見ていると色々なことがフラッシュバックしてくる。

それを受け入れようと、目を閉じる。

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「奏。」

「…藍、君?」

目の前に藍君がいた。

「そんな所で寝たら風邪ひくよ。」

その言葉でわかった。

(…ああ。これは夢か。)

夢なら覚めないでほしい。
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