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短編集 Dear my precious…
第13章 涙の代わりに…*伊月俊[黒バス]
「ありがとうございました。」…チリンチリン。
店から出ると、また綺麗なベルが鳴った。
(奏喜んでくれるかな?…………!?)
奏の姿がどこにもない。
クレープ屋の列にもいないし、待ち合わせた場所にもいない。
(まずいな…!)
俺はイーグルアイを使い、全力で探す。
(どこだ…どこだよ………………!いた!)
キョロキョロと辺りを見回す彼女の姿。
少しでも早く安心させてあげたくて、全力で彼女の元へ走った。
「…奏!」
「俊くん!」
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