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【カーニヴァル】新月の裏側
第11章 艶めく華のごとく
微かに残る私の意識。
動きの止まった私を、険しい目で平門が見てる。
再び攻撃に転じそうな自分をかろうじて押さえ込み、ゆっくりと平門の頬を見た。
辺りは白黒映像のようで、鮮血の赤だけが目に飛び込んでくる。
今の私は、暴走して、外見まで変え、猟奇的に戦いを楽しむだけ。
虚ろな目をして、ゆっくりと平門に近づいていく。
動じない平門の目の前に来て、頬から流れる鮮血に手を伸ばした。
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