第18章 ~番外編~平門さんの胸の内
「勝ち目ないですね」
平門の反応が楽しみで、ちょっと笑っちゃった。
なのに平門ってば、急に怖いくらいマジメな顔して私のこと見てる。
「え…?平門?」
何も言わない…?まさか、本気にした…?
「あ、カップ!片付けちゃいますね」
誤魔化すように平門の腕の中からすり抜けて、カップを手にしようとした時、
視界が回転して、ソファーに押し倒された。
「平門?!」
左腕に走る軽い痛み。
無表情の平門。
右頬を撫でられて、首筋に触れられて、胸元のボタンに手をかけた平門。
え?ちょ、ちょっと?!
1つ、2つ…ボタン外された…
やだ…何か、怖い…