第18章 ~番外編~平門さんの胸の内
平門の唇が、頬に触れる。
首筋に口付けられて、鎖骨にも触れる感触。
「分からないなら、体に教えると、前に言ったはずだが?」
普段ならこんなことまではしないのに。
怖くて、涙目で耐えてた私の顔を覗き込む平門。
あれ?さっきまでの怖い表情じゃなくて、いつもの優しい顔だ。
「ひら、と…?」
「俺をからかうなんて、いけない子だな」
そっと髪を撫でられた。
え?え?
からかったのバレてたの?
仕返しされただけ?…しかも倍以上で?
体を起こして、ソファーの端に座る平門。含みのある笑顔をしてる…
いろんな意味で怖いな…
…今後、平門をからかうのはやめよう…
~終わり~