第18章 ~番外編~平門さんの胸の内
「貴様ら…華艶を何だと思っているんだ」
「んー 可愛い妹?」
にっこり笑うツキちゃん。
あ。ちょっとうれしいかも。
平門は、何て言うのかな…。燭先生が、睨んでるよ?
「華艶は…大切な存在ですよ?私の元で万が一なんてありえません」
あれ…?これって、からかってるとかじゃないよね?
私も燭先生もちょっと驚いたって顔してる。
ツキちゃんは…知ってたって顔して笑ってる。
「平門…その言葉、信じていいんだな?」
「ええ。もちろんです」
ソファーから立ち上がって、胸に手をあてて軽く頭を下げた平門。
どうしよう…ちょっと…いや、だいぶうれしい…。