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【カーニヴァル】新月の裏側

第16章 嘘と真実


「以前平門と手合わせして、暴走しかけて…血を見て興奮してた自分に気づいたの。
痛みすらどうでもよくて、戦いを楽しんでた…」
辺りに風が吹き始めて、厚い雲が満月を隠した。
「怪我をしても、治りが早すぎて…自分のことが恐ろしく思えて…」
黒いコートを着ている平門が、闇に紛れる。
きっと、手を伸ばせば届く距離なのに…遠い…。
「それでも私は輪の一員として役に立ちたい。だから…部下として傍にいたい…」
雲がはれて、再び月明かりが戻ってきた。
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