千銃士【Noble Master Project】R18
第9章 ラップ(R18)
Master side----
「おはようございます、ナポレオンさん」
私のベッドでぐっすり眠っていたナポレオンさんをそっと起こす。
「んん…………おぉ、マスターか…!昨夜は………ん?昨夜、余は一体……」
頭を抱えながら記憶の糸を辿ろうとするナポレオンさんに、そっと触れる。
「ナポレオンさんのお陰で、すっかり良くなりました。ありがとうございます」
「……お、そうか!やはりな!余の奇跡の力をもってすれば、他の貴銃士の何倍もの癒しを与えることが出来るのである!!はっはっは!!!」
いつもの調子に戻ってくれた。……と思ったら
「きゃっ!!」
ナポレオンさんがいきなり私を抱きしめる。
「…余の力を借りたくば、またいつでも遠慮なく言うがいい、マスターの為ならばこの力、いつでも何度でも注いでやろう」
「ナ、ナポレオンさ……」
耳元で囁かれるその吐息混じりの声が、昨夜のことを思い出してしまい……
(は、恥ずかしい…)
その時だった。
「陛下」