第1章 邂逅

Prologue


第三次世界大戦後の世の中

世界帝軍の独裁政治に異を唱えるレジスタンスは
美術品として徴収を免れた古銃を『貴銃士』に変えられる特別な力を持った人間を見つけることに成功した。

マスターと呼ばれるその人間は、古銃を次々と『貴銃士』に変え、更に人智を超えた力を発揮する『絶対高貴』へと導いた。

その力は現代銃を凌駕する力を持ち、レジスタンスは世界帝軍を倒す1歩手前までやってきた。


そして挑んだ最終決戦。

レジスタンスは…敗北した。


最終決戦を目前にして、マスターの命が消えたのである。

古銃を貴銃士に変え、絶対高貴に導き、傷ついた貴銃士を癒す度に…マスターは己の心身をすり減らしていった。

回復の術がないままマスターは最後の最後まで力を注ぎ、そして最終決戦の直前に…亡くなってしまったのである。


マスターが亡くなり、貴銃士たちは皆あっという間に古銃の姿へ戻ってしまった。


恭遠をはじめとしたレジスタンスメンバーは古銃を抱え退却したが、一部の銃は奪われ、そして多くの仲間の命を失ったのである。


レジスタンスは再び、窮地に立たされた。



それから3年後。