第14章 幸福②(輪虎side)【R18】
「えっと…あと……そう!私、経験がない!」
流れを変えようとして葵はまた秘密を一つバラしていて、それが面白くて思わずクスクス笑ってしまった。
それに気付くと何とか僕の腕から逃げようとしていたからぎゅっと抱き締めた。
「僕はその方が嬉しいな~…」
(これは本音。僕より前に葵を知ってる男がいたら今からでも斬りたいくらい。)
「あ…えっと……その…」
必死に顔を逸らし何とか僕から逃れようとする姿も可愛いけどもうお仕舞い…
ふふっ…と笑うと言葉を遮った。
「ダメ。もう時間切れ。」
ふわっと横抱きにすると寝台に連れて行きそっと降ろした。
真下に葵を見るとそのまま唇を奪った。
すぐに深いものにすると舌を絡め取り口内を責めた。
それはこの前よりもずっと激しい口付け…
「はぁ…あ……」
水音が響き葵の熱い吐息が理性を奪おうとする…
手を夜着の腰紐に伸ばすと慣れた手つきで肌が露にしていった。
「っ…や……」
それに気付いた葵が恥ずかしそうにしている…
「大丈夫…可愛いよ……」
そっと頭を撫でると唇を首筋、胸元へと下ろし赤い跡を付けていく。前に付けた跡にも新しい跡を付けて…
「んっ……」
肌を確かめるように全身をなぞると身を捩っている。
(手に吸い付きのいい肌…ずっと触っていたいや…)
優しく胸の膨らみを包み込むと先端を指先で唇で刺激していく…
「あっ……んん……」
葵からは甘い声が響いてあっという間に理性が飛びそうだ。
そんな自分の甘い声に気付いたのか葵と目が合った。
「もっと可愛い声を聞かせて…」
顔を逸らす姿が可愛いくてまたクスッと笑ってしまったけど胸への刺激は強くしていた。
「あ…あぁ……んっ……」