第13章 幸福①(夢主side)【R18】
「いや、もっと綺麗な人だっていっぱいいるのに…」
「葵は可愛いし綺麗だよ。」
頬に手を添えられニッコリ微笑まれるともう目を合わすことが出来ない。
「あの…それに…ほら、中華の人間じゃないし…」
「僕は魏の人間じゃない。」
「えっと…あと……そう!私、経験がない!」
自分で何をカミングアウトしているんだ!と恥ずかしくなって逃げようとするとクスクス笑い声がして、その逞しい腕にぎゅっと抱き締められていた。
「僕はその方が嬉しいな~」
「あ…えっと……その…」
必死に顔を逸らし今さら何とか流れを変えようとしたけどふふっ…と笑われ遮られた。
「ダメ。もう時間切れ。」
ふわっと横抱きにされるとそのままベッドに連れて行かれ真上に輪虎が迫るとそのままキスされていた。
すぐに深いものになると舌を絡め取られ口内を責められていた。
それはこの前よりもずっと激しいキス…
「はぁ…あ……」
水音が響いていると輪虎の手が夜着の腰紐に伸びてきてシュルッという音と共に肌が露になっていた。
「っ…や……」
「大丈夫…可愛いよ……」
そっと頭を撫でられると唇が首筋、胸元へと降りて行った。
「んっ……」
軽い痛みがたくさん走って赤い跡が付けられ、その痛みの度に熱が襲ってくる…
手は肌の感触を確かめるように全身をなぞられ身を捩っていた。
(輪虎が触れたところが熱い……)
優しく胸の膨らみを包み込まれ先端を指先で、唇で刺激されると自分でも驚くほど甘い声が出た。