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【ヒロアカ】私たちには余裕がない。

第9章 訪問中。



その日も平凡に始まった。


昨日が休日だった為、勝己くんは私の家に一泊した。

そして週明け月曜日の今日。

私よりも登校時間が早い勝己くんが、制服を着て家を出て行った。


「んーーーー、月曜日かーーー」

今日の講義は11時から。

少し時間が余るな‥‥と、ソファーに腰かけたその時。


「‥‥‥ん?」


───目に留まったのは、1枚の紙。

折られてて内容は分からないけど、私の物ではないから、勝己くんのだろう。

「ちょっと失礼‥‥」

カサ、と紙を開く。

一番上の見出しは、『進路希望調査書』と書かれていた。

ヒーロー育成校なのに進路調査書って‥‥。


回答欄には、少し荒い字で『オールマイトを超えるヒーロー』と書かれている。

これ、勝己くんの字か。思ったより綺麗だな。

ふんふんと読んでいくと、どうやら『どのようなヒーローになりたいか』の調査書だったらしい。

っていうか、勝己くん目標が漠然としてる‥‥。

「これ、こんな所に置いていってもいいのかな?」

あんなにしっかりした彼が置いていっているならそのままにした方がいいのか‥‥

と、思っていたのだが、


「あれ!? しめきり今日!!!?」


赤い字で、『締切厳守』とデカデカと書かれていた。



どうしたものか‥‥‥


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