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【ヒロアカ】私たちには余裕がない。

第2章 オフ中。



「っ! んぅ‥‥ん」

──噛みつかれた。

触られるところ全てが熱い。熱い。
熱だ。沸騰したお湯なんかより、ずっとずっと熱くて甘い。

上を向かされた唇は、あっという間に開く。

舌を吸われるようなキスに、目眩がした。

この子‥‥上手い‥‥

「はっ‥‥はぁ‥‥ぁ」

「こんなんで酸欠になってんじゃねーよ、ダセェ」

そんなこと言われても。

恨めしい目で睨む。でも、この暗がりじゃ効果なしみたい。

果実を堪能するみたいに、首筋に這わされる、ぬるりとした熱い舌。

心臓が変な脈打ち方をする。

くすぐったい‥‥し、恥ずかしい。

どうして、こんなに私ばっかり焦ってるんだろう。

恥ずかしい。目の前にいる男の子は、私より4歳も小さいのに。

獣みたいに、鎖骨に歯が立てられる。

「いっ──」

‥‥たい‥‥

起き上がるように催促され、億劫だが起き上がった。

「腕上げろ」

スウェットが脱がされる。

解放感と、気恥ずかしさ。

もう、どうなってもよかった。

「‥‥やるなら、早くして」

「‥‥は」

「別に、初めてじゃないし‥‥

‥‥やるなら、早くして」

──目の色、変わった。

赤さが増したその目に射抜かれる。

ドンッ

とベッドに押し倒され、キスをされた。

「ぁ‥‥ふっ‥‥んん‥‥」

「‥‥鼻‥‥息しろ‥‥ッ」

「ふぅ‥‥っ、んっ」

そう言われても。

息ができない。

背中のホックが外される。
本当の解放感が、期待を大きくした。

「‥‥ッ! あっ」

「‥‥うるせぇ」

外気にさらされて少し尖った双丘の突起が彼の口の中に収まる。

うるせぇとは言われても、これは反射だから。私にもコントロールはできない。

「っあ、あぁ‥‥っ! やっ、」

「やじゃねぇだろ、よがれや」

爆豪さんの右手が下腹部を撫でる。
ついに到達したそこは、もう既にしっとりと湿っていた。

「はっ、もうかよ。我慢しろや」

「やぁ‥‥っ」

突起を嘗められながら、湿っているそこに手が這わされる。

上下に擦られる度に、体が跳ねた。

どんどん、愛液が溢れるのを感じた。

「やめ‥‥あぁっ!」

カリッと噛まれ、シーツをグッと掴む。

「ッ、こっちだ、クソが」

「あっ‥‥」

シーツを掴んだ掌が、彼の掌に収まった。

その瞬間、すごく安心した。
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