第1章 プロローグ
「まだ、分からないです…。」
私は急に誘われ、答えが出せなかった。
「そうですか…、そうですよね。すみません、いきなりこんなこと言って。」
「い、いえ!」
女の人はそう言うと、紙に何か書いて渡してきた。
「今度、3人で合わせるんですよ。それに見学だけでもいいので、来てくれませんか?その時に、また返事聞かせて下さい。」
「分かりました。」
私は紙を受け取った。
「な、名前!」
「はい?」
「ひまわり…、木野ひまわりです。」
「桜木晴花、晴花って読んで?」
「は、はい!」
(名前聞けてよかった!)
私がそう思っていると、
「ひまわりさん、いくつ?」
歳を聞かれた。
「はたちですけど…。」
「本当に!?んじゃ、タメじゃん!敬語使わなくてもよかったね!」
そう言って、ニコニコ笑う晴花。
「そうだね。あ、私のこともさん付けじゃなくて、呼び捨てで呼んで?」
「んじゃ、ひまたんって呼んでもいい?」
「ひまたんって呼ばれたことないから、なんか新鮮~!いいよ!」
ひょんなことから、私達はすっかり仲良くなった。
2人で話していたら、すっかりまわりが暗くなっていて、私達はまた会う約束をしてその場をあとにした。