第6章 恋の歌
「ねぇねぇ、ひまたんの初恋はいつ?」
(これじゃ、作詞が進まないよ…。)
と、思ったが、もしかしたら歌詞を書くのに参考になるかもしれないと思い、晴花の質問に答えることにした。
「私の初恋?私は高校2年だよ。」
「あ、もしかして太陽くん?」
「うん、そうだよ///」
私は自分の頬が、段々熱くなっていくのを感じた。
(晴花は本当に恋バナが好きだな~!
あっ、晴花の初恋っていつだろう…?)
「私、晴花の初恋知りたいな~(笑)」
「えぇ?!私の初恋?」
「うん!聞かせてよ~♪」
私は頬杖をついて言った。
すると、晴花は突然言葉を濁しはじめた。
「…え、えー。…うーん。…」
「…?、晴花どうしたぁ?」
晴花は少し間を置いて、私に尋ねた。
「…恋ってどういう気持ちなの?」