第5章 「SBK」~一次審査~(番外編)
秋人の母side
仕込みも終わり、1日の終わりにお茶を飲むのが私達(私と旦那)の日常だ。
「秋人が合格して、安心した?」
「い、いや…。別に。」
「ふふっ、そんなこと言って。本当は秋人のこと応援してるんでしょ?」
「……。」
「楽器のケア商品の雑誌見てるし。」
「い、いや!…これはだな…//。ごにょごにょ…」
旦那は昔から表面では厳しいこと言って、影ではものすごく応援してる。
秋人の件もまさにそう。
「このことは、秋人に言うなよっ!」
「ふふっ。はいはい、分かりました。」
旦那はゴホンと咳払いをした。