第3章 season
「ひまたん、大丈夫…?」
私の様子を見て、晴花は心配そうに顔を覗き込む。
「うん、もう大丈夫っぽい。ありがとう。雪ちゃん、タオルありがとう!」
「お、おう!」
「秋ちゃんも心配かけてごめんね?」
「ううん、こちらこそ。ごめん…。」
………
少しの沈黙のあと、晴花が話し始めた。
「えっと…、SBKまで1年きったからさ。そろそろ練習始めない?
まだ、ひまたんが入ってから一度も練習してないしさ!」
「うん、そうだね。ひまちゃんは初めてなことだらけだから、練習たくさんしておきたいでしょ?」
「あ、うん!」
「おーし、燃えてきたぁ~!!」
「おっ、ゆっきー。そのいき、そのいき~」
私達はそれから、自分の夢についてたくさん語り合った。
それから1年後……