第3章 season
「ねぇねぇ、ひとつ聞いていい?」
「ん、ふぁーに(なーに)?」
私の問いかけに、晴花はパフェを一口食べてから答える。
「なんで、晴花はミュージシャンになりたいの?」
晴花は飲み込んでから話し始めた。
「うーんと…、いざ聞かれると何言ったらいいか、分からんねぇ…(笑)
でも、あっきーとゆっきーが誘ってくれたからかな。
誘ってくれなかったら、こんなに夢中になること見つけられかも。」
晴花は微笑みながらそう言った。
「だから、ミュージシャンになりたい理由は、音楽が大好きだからかな!」
「…うん、なんかいいね…!
私、こういう自分の夢を語り合うの大好き!」
「私もだよ!」
晴花も共感してくれた。
私は、みんながなぜミュージシャンになりたいのか、聞いてみることにした。