第3章 season
「おーい、ひま。笑ってないで真面目に答えてよ~…。」
雪ちゃんは口を尖らせて言った。
「だ、だって、秋ちゃんの言った通りになるから、おかしくて!(笑)」
「え!?あっきー?」
「あっきー、何か言ったの?」
「え…、い、いや。別に…。」
「「あっきーーー??」」
2人に問われ言葉を詰まらせる秋ちゃん。
「と、とにかく!新しいバンド名を考えないとな!」
「そ、そうだね!!」
話題を変える、私と秋ちゃん。
「なぁなぁ、かっこいいのにしようぜ!」
「例えば?」
雪ちゃんの案に晴花が尋ねる。
「英語使うとか!なんか、かっこいいじゃん!!」
「ゆっきー、英語読めないだろ。」
「ゔっ、それは言うなよ。あっきー。(笑)」
「なかなか、いい名前は思いつかないねー。」
私達は、唸りながら必死に考える。
「うーん…、【マカロン】って可愛いと思うけどなー…。」
晴花は小さく呟く。