第2章 出会い
「……♪~♪♪。」
パチパチパチパチ…
私は思わず立ち上がって、拍手をした。
「ありがとう、ひまちゃん。」
「へへっ、すごかっただろ?」
「ふぇ~、緊張した~…。ひまたん、どうだった?!」
演奏を終えて、みんなは私のほうを見てそう言った。
みんなは、期待と不安が入り混じったような顔をしていた。
私はありのままに思ったことを、そのまま口にした。
「なんか、すごかった…。不思議と心があったかくなって…、勇気をもらえた気がする…。」
私の言葉を聞いて、みんなから不安な表情が消えた。
「なんか、照れちゃうな…///」
「でも、嬉しい…!」
「おぅ!」
そして私は、一番伝えたいことを告げた。
「私…このバンドで、ボーカルやりたい…!今は自信もないし、うまくできるか分からないけど、歌が好きな気持ちは誰にも負けないつもり。だから、このバンドの一員に入れて下さい!!」
私の言葉に、みんなは微笑んでこう言った。