第13章 恋の行方~ひまわりと秋人~
街に出てみると、カップルや家族連ればかり。
私にみたいに、1人でいる人なんていなかった。
「今日はキミの誕生日だから、なんかプレゼント買ってあげるよ!」
「本当に?!嬉しい~~!」
「家に帰ったら、みんなでケーキ食べましょうねー!」
「「やったぁぁ~!!」」
向こうから聞こえてくる、楽しそうな話し声。
(みんな誕生日なのかな…?いいなぁ…。)
寂しさを紛らわすどころか、余計に寂しくなってきて。
(みんなに会いたいよぅ…。)
私はただ1人で立ち尽くして、気がつくと泣いていた。