第12章 恋の行方~雪哉と晴花~
「い、今の…本当、なのか…?」
ゆっきーはやっぱり、覚えていなかったようだ。
驚いて目を見開いている。
「う、うん。
ゆっきーが風邪ひいた時、私が看病してたら、ゆっきーが私に向かって倒れてきて…」
「んで…、キスしたと…?」
「う、うん///」
「ま、マジか~///」
ゆっきーは、顔を両手で覆いそう言った。
たぶん、ものすごく照れているのだろう。
「……///」
「……///」
少しの沈黙のあと、ゆっきーが話し出した。
「…ん?ってことは、晴花の好きな人は…」
「…うん、ゆっきーだよ!///」
私は少し照れながらも、そう答えた。