第11章 恋の行方~カイルと柑菜~
柑菜side
私は只今、玲菜と杏菜とショッピングに来ているなの。
でも…、
「これ可愛い~なの!
こっちのも、可愛い~なの!
あれ…?」
私は、2人とはぐれてしまったのです…。
「や、ヤバいなの…。」
(高校生にもなって、迷子なんて…!恥ずかしすぎるなの…!)
私はとりあえず、近くを見渡す。
でも、近くには玲菜と杏菜の姿は見えない。
みんなが行きそうな場所にも、片っ端から廻るが、やはり見つからない。
「ど、どうしよう…。」
私は行き場を失い、その場に立ち尽くす。
ドンっ
「あ、すみませんなの…!」
誰かとぶつかり、私は謝る。
ぶつかったその人は
「あ…。か、かかか…!カイルくん…!!」
Rainのカイルくんだった。