第9章 「SBK」~決勝戦~
「♪♪♪~…」
(お、終わった…。)
わぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!
パチパチパチパチパチパチ!!
「す、すごい歓声!」
私は会場の歓声に驚いて、唖然とする。
中には、立ち上がって拍手をしている人もいた。
「み、みんな~~っ!」
晴花はステージに登ってきて、みんなに抱きついた。
「良かったー、みんなよく頑張ったね~!」
無事に演奏が終わって、安心したのか晴花は涙を流していた。
「うん…!」
「あぁ!ありがとう、みんな。」
「あ、ありがどう゛~!!」
雪ちゃんも号泣していた。
本当に、無事に演奏が終わって良かった。
私達の演奏が終わり、投票タイムになった。
MC1《いや~、3組のバンドグループの皆さん素晴らしい演奏ありがとうございました!》
MC2《私は、感動して今にも泣きそうです。ぅえーーん!!》
MC1《…って、もう泣いてるではありませんか(笑)
…おっ、ここで投票の結果が出たようです。》
「いよいよ…。」
「いよいよ、だねっ!」
「緊張する~~!」
「頼むぞ…!」
1人の審査員がステージに上がり、話し出す。
「それでは、優勝グループを発表します。
優勝グループは……、」