第9章 「SBK」~決勝戦~
《こんにちは、Rainです。》
きゃぁぁぁぁ~~っ!!
静かになった会場に、カイルくんの声が響く。
そのあとに、ものすごい観客の歓声が聞こえた。
(Rainってやっぱり、女性に大人気なんだ~!
きっと今頃、柑菜ちゃんもキャーキャー言ってるだろうな(笑))
と、思っていると秋ちゃんが
「ひまちゃん、ゆっきー。そろそろ舞台裏に行ってスタンバイしよう!」
と言った。
「お、おう!」
『分かった!』
私と雪ちゃんは、少し緊張気味に返事をし私達は控え室をあとにした。
(いよいよだ…!)