第7章 「SBK」~二次審査~
「本当にオレ達、決勝戦行けるんだな。」
会場から出て帰る途中、雪ちゃんが呟いた。
この一言からは、未だ信じられないという気持ちが伝わってきた。
「あったりまえよ!」
「でも、本当に信じられないよねー。」
「だな。」
みんな、おんなじ気持ちだったようだ。
(決勝戦で優勝したら…、本当に夢が叶っちゃうんだ…!)
私は、うずうずする気持ちを抑えられなかった。
「とりあえず、今日はみんなお疲れ様!
また次の練習頑張ろう?」
「うん!」
「「おう。」」
「んじゃ、解散っ!」
と、晴花が言った。
決勝戦まで、あと1ヶ月…。